〜 『甘やかな月』アウトラインのご紹介〜
物語の筋を大まかに記してあります。
続編をお読みの前に、よろしければ本編のご参照にご利用いただけたら幸いです。
主人公由良は、父の事業の失敗に伴うある事情のためすべてを失うことになる。
住まう家も、唯一の家族であった父も、幸せなはずの未来も。
悲しみに暮れる彼女の前に、ある月夜紳士が現れる。ブルーグレイの瞳と濃茶の髪。すんなりとした長身の彼。
「僕にはあなたを救う力がある」
そう言う彼の言葉に、由良は差し伸べられたその手を取ってしまう。
紳士と共に訪れた地は、石畳の上を馬車の行き交う西洋風の世界だった。
その世界で彼女は、紳士(ガイ)の邸である伯爵邸で生活するようになる。
コルセットを締めたドレスと、定まったお茶の時間、そして使用人のメイドを呼ぶ際は呼び鈴を鳴らす。
彼女の前には、映画や写真集にのみ存在するはずの世界が広がっていたのだ。
慣れない貴婦人の生活の中、彼女のそばにはいつも優しく見守ってくれるアシュレイ伯爵・ガイの姿があった。
いつしか由良は、十二歳年上であるガイに恋をし始めていた。
さまざまな辛いこと、胸の痛みを経て、彼女は恋を実らせはガイの妻となる。
人々からは、『レディ・ユラ』と呼ばれる人になった。
その後、幸せな新婚の中、彼女はある事情のために元の世界へ戻ることになる。
ガイのいない元の世界では、彼女を様々な問題が襲う。
しかし、いろいろな経験、苦しみを乗り越えて、由良は再びガイのそばへ帰ることができた……。
本編はこの辺りで終了しております
『月のマーメイド 彼女のブルー』は、その後のユラとガイの物語です。
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ちなみに、本編『甘やかな月』は、コチラ からどうぞ♪