ふわり、色鉛筆
39
 
 
 
新しい生活が始まり、ひと月。
総司は別の幼稚園に通い出した。これまでと勝手が違い、母子ともども戸惑うが、子供の順応性は侮れない。早々に友達もでき、園を楽しんでいるようだ。わたし一人が、未だ慣れずにうろうろしている気がする。
いろはちゃんは朝早めに家を出て仕事に行き、ほぼ定時上がりの毎日だ。独身女性で、遊びに出ることもあるが、深夜にまで及ぶことはない。帰れば、食事の用意等手伝ってくれる。疲れている仕事帰りに悪いな〜、と一応主婦業のわたしが遠慮するが、とんでもないと首を振る。そして、なぜか恥ずかしそうな声を出した。
「後出しで悪いんですが…、わたし、これまで家にお金入れてこなかったんです」
それがいたたまれないという。「安月給だから、わずかですが、今後食事分くらいは入れますから…」。
わたしの存在がそこまで彼女の意識を変えさせるのか、申し訳ない気がした。それに、何だかんだ妹に甘い沖田さんが、そこはお構いなしだったのだから、いいんじゃないかな。
「職場の先輩が、わたしの常識がないって…」
「そうかな…、ははは。要らないって、言うと思うよ、お兄さん。それに、そういうことは、やっぱり兄妹で何とか…」
と、沖田さんにさじを投げておく。やはりそこのところはどう落ち着くにせよ、兄妹で決めてほしい。そして、常識が〜というが、そんなものは、それぞれ家庭で異なって当たり前だとも思うのだ。
そうそう、沖田さん。朝はいろはちゃんと前後して家を出て、帰宅は大体夜の九時頃になる。余裕があればジムに寄ったりもする。帰っても、でろ〜んと伸びていることはなく、テラスの野菜をのぞいたり、ニュースのチェックなどまめである。
きちんとしているな、とちょっとびっくりした。二人のときにそれを口にすれば、そうか? と返しながらも、
「学生の時緩み過ぎて、留年しかけた。あれは恐怖だった。内定取ってるし、それがパアだし。本気で焦った」
だから、ぼちぼちたゆまずやるのだが、長く彼のルールらしい。彼の身を律するようなところは、こんな習慣が作ったものかもしれない。頭抜けた出世をした人は、日々が違うと、関心もした。
「悪いけど、俺はここ止まりだぞ」
彼は笑うが、わたしは十三年前のまだ若い彼と、再会した現在の彼を知るのみだ。その点と点を結んだ線が、今後どこ目指すのかまでは想像も及ばないし、興味も薄い。ただ、今のままでいいと、ちょっと切実なほどに思う。
そして、彼ら兄妹の言い合いながらも睦まじい、ほのぼのした空間に、異物であるわたしと総司が加わることが、その雰囲気を壊しそうで怖かった。
ひと月たち、今でもやっぱり怖い。
それでも毎日を、わたしは楽しく暮らしている。
 
沖田さんが出張で出かけ、ぽかんと二日が空いた。いろはちゃんは代休で休みで、総司の幼稚園が終わるのを待って、三人で買い物に出かけることにした。総司のベッドが欲しいと思っていたのだ。
彼の留守にいいのかな、と思った。が、いろはちゃんが「家具なんか興味ないから、面白がらないし、いない方が楽ですよ。家電だったら、勝手に買ったらうるさいけど」と、請け合う。
家電にうるさい沖田さんを知らない。へえ。妹やこっちの同人誌の他にもうるさいものが増えそうでおかしい。
値頃な家具の店が入る、ショッピングモールへ行こうということになる。なら、車の方が便利だ。出かけようかというその時、携帯が鳴った。見れば、着信は美馬君だ。
『よかったら、お邪魔してもいいですか?』
近くにいるという。わたしや総司は構わないが、ちらりといろはちゃんを見た。電話の表示を見せ、相手が彼であることを示す。途端に、彼女は「きゃっ」と頬に手当て、ときめいた顔をする。しょくぱんマンに恋するドキンちゃんみたいな様子で可愛い。
こくこく頷くから、
「おいでよ。でも、ショッピングモールに出かけるところだから、どうする? 一緒に来る?」
荷物持ちをしてくれる、という。何というナイスガイ。バイクで側まで来ているという彼を待って、四人で出かけた。
わたしと総司がこちらへ引っ越してから、二度ほど彼は遊びに来ている。料理を振舞ってくれ、皆で食べた。礼儀正しく優しいのは変わらずで、「朝っぱらからオリーブオイルを大量に使うやつみたいな」と、彼を色眼鏡で見ていた沖田さんも、彼に接して好印象を持ってくれたようだ。
いろはちゃんは、言うに及ばず…。大手サークルの出した同人誌から抜け出してきたみたいな美馬君には、メロメロな様子だった。「わきまえていますから、自分の年もスペックも」と、毅然としてわたしには言うが、本音はどうだろう。う〜ん。
美馬君の方は、いろはちゃんにももちろん優しいし丁寧だが、それ以上には見えないのである。女性に恬淡としているというか、若い男性にありがちな、がっつり感がないのである。最近の草食系というよりも、超越系というか…。彼ほどの見た目であれば、がっつりする必要もない訳だが。
ショッピングモールでは、まずベッドを探す。美馬君が総司の手を引いて、ぐずりかければ、ときに抱き上げてくれた。何というナイスガイ。
あれこれ迷い、総司の意見も聞き、決めてしまう。あちこち見て回るほどのものでもないようで、その場で配送の手配もしてもらった。
食材を買って帰る前に、総司もねだるので少し休もうと、フードコートへ行った。色んなお店からテイクアウトでき、小さな子連れには気楽でいい。いろはちゃんはここは初めてと言い、美馬君もそうだと珍しがる。それでは、と二人にオーダーをお願いして、席で総司と待つことにした。
目をやれば、コーヒーショップでメニューのボードを指さし、並んで立つ二人が見えた。仲のいいカップルに見える。微笑ましい。
乱れた総司の前髪を直してやり、何気なく広い空間を見回した。そこで、あの人に気づいた。表情を変えたはずのわたしの目の先を、総司が敏く追う。
元夫だった。一人ではない、若い女性と一緒だった。その人は女の子を連れている。夫婦と子供、違和感なくそう見えた。
総司の「パパ」というか細い声が聞こえた。
何の声がけもできず、わたしはその手を取って握った。見たくないと思いながら、視線が外れなかった。それが情けなくいらだたしい。どれほど見ていたのか。ほどなく、あちらもわたしたちに気づいた。
元夫は、驚いた目をした。そしてすぐに視線を逸らし、自分の連れへ笑顔を向けている。女性はこちらに気がつかないようだった。
しばらくして、いろはちゃんと美馬君が戻り、コーヒーや総司にはドーナツとジュースを配ってくれた。
礼を言い、何か喋り、笑ったと思う。見れば、総司は無邪気にドーナツを頬張っている。「大きいから、分けましょう」と、いろはちゃんがスコーンを割って差し出してくれた。
食べて、熱いコーヒーで流し込んだ。
味がわからなかった。
 
帰ってすぐに、美馬君が率先して夕飯にカレーを作ってくれた。いろはちゃんが、その側で手伝うと、うろうろしている。
わたしはリビングで総司を見ながら、取り込んだ洗濯物を畳んでいる。美馬君に、泊まったら? と声をかけた。以前ここにも飲んだ後で、泊まったことがある。
「用がなければ、だけど」
「はい、嬉しいです」
がしゃがしゃっと、キッチンで何か落ちる音がした。いろはちゃんが慌ててお玉やら菜箸やらを拾っている。美馬君の返事に取り乱したのかもしれない。ちらりと見ると、にんまりわたしに微笑んだ。
美馬君を目の保養に飲む、というのが、新たな彼女の贅沢な楽しみになったようだ。まあ、わたしも似たようなものだが。
畳んだ洗濯物をそれぞれしまう。いろはちゃんの物は、彼女の言葉もあって、かごにふんわり分けて部屋に入れておいた。
カレーのいい匂いが漂ってくる。そんなときだ、電話が鳴ったのは。バッグから出し、表示を見れば千晶だった。
いきなり電話というのは珍しかった。普段なら、お互いに時間帯の気にならないメールを先にやり取りする。
「どうしたの?」
それで、そんな問いが出た。彼女はちょっとためらい、『出血があって…』。
それにどきんとなる。千晶のお腹はまだ妊娠の安定期に入らない。
『どうしよう…。こういうの、あるものなの?』
怯えた声だった。耳にしたことがあるが、わたし自身は経験がない。こうしている間が惜しい。
「いつもの病院に電話して。処置を聞こうよ。わたしもそっち行くから」
『そうだね、電話しないと…』
そこでいったん通話が終わり、じりじりして待った。キッチンのいろはちゃんと美馬君が、こっちをのぞいている。多分出かけることになる。「千晶がね…」と説明しかけ、再びケイタイが鳴った。
電話の千晶は、担当の医師はいないが、代わりの医師が診察をしたいと言ったと告げる。「ついて来てもらえない?」と訊くから、二つ返事だ。
以前、ここから沖田さんの運転で、彼女のマンションへ行ったことがあった。近道を見つけた彼のおかげで、随分ショートカットできた。そのルートをわたしはナビに残していたはず。なら、車の方が早い。
総司を連れて行く訳にはいかない。「ごめんね、ママ大事な用事ができたの。千晶がね、すごく困ってるんだ」
「千晶が? かわいそうだね。どっか痛いの?」
「…うん…」
立ち上がり、バッグをつかんだ。いろはちゃんに、ごめんと詫びる。手短に千晶の状況を言い、少し留守にしたいとお願いした。申し訳ないが、総司を見てもらいたい。
彼女は兄の沖田さんとわたしが、あの真壁千秋と古い友人だと知っている。沖田さんは「行きがかり上の腐れ縁」と感激して興奮する妹に言い訳していたが、嘘である。乳兄弟のように仲がいい。
「あ、構いません、そんなの。行って下さい。真壁先生が困ってるんなら、絶対!」
「ありがとう、ごめんね」
美馬君にも同じように詫びた。約束はできないが、なるべく早くには帰ろうと思う。リビングの定位置のトレー(リラックマ)から、キーを取った。
すると、彼は「僕も行きます。焦ってるとき、運転なんかよくないでしょ」
「へ」
そう言い、彼はエプロン(リラックマ)を外した。そんなに焦っているように見えるのか。思わず、頬に指で触れる。いろはちゃんもが、「そうした方がいい。美馬君と一緒に行って下さい。二人の方が助かるかも。総ちゃんと待ってますから」。
確かに、以前ダグと千晶の家に乗り込んだことがあったが、一人で行かなくて本当によかったと、心から思った。何があるかわからない。男手が必要かもしれない。
「じゃあ」
二人に甘えることにして、家を飛び出した。
 
夜の始まり。ライトがちかちかとまばゆく照らす道路を走る。運転するのは美馬君だ。思いのほか運転が上手い。地方の大学に通うというが、そちらでも乗っているようだ。
彼は時折ナビの表示を確認し、躊躇なくハンドルを切っていく。外見は言うまでもなく、頭もよさそうだし、運転も上手。料理もできて、性格もいい。凝り過ぎずにおしゃれだし。びっくりするくらいの好青年だ。
何か苦手な物でもあるのか。ほんの興味で訊いてみた。
「運動。バスケやサッカーは下手でも、それなりに誤魔化しが効くんですよ。でも、野球は駄目だな。あれって、子供の頃からやってないと基礎がないから、無理なんです。キャッチボールもろくにできない」
「へえ」
意外さに彼の顔を見た。子供の頃、キャッチボールを習わなかったのかな、とふと思う。複雑な生い立ちだし、お父上はああいうご職業だし…。何の不足もなさそうで、色々あるのだろう、この彼にも。何もない人など、いないのだから。
「意外だね、何でもできそうに思うのに。バイクとかあんなにかっこよく乗ってるし」
「あれは、バイクがいいんです。僕は関係なくて」
「女の子、いっぱい後ろに乗せた?」
「人はあんまり乗せないからな…。友だちのお姉さんとかしかないな…」
ふと思いつき、就職活動のことをたずねた。彼も大学の三年生で、そろそろそういった時期だろう。もしかしたら、こっちにたびたび帰省するのは、就活絡みなのかもしれない…。
「…うん…、まだあんまり考えていなくて。沖田さんが聞いたら、あきれるかもしれませんね、今の学生はって」
その沖田さんは、就職の内定決まってだらけ過ぎて、留年しそうになったって言ってたっけ…。今のイメージからはないが。
「そんなことないよ。今の子の方がしっかりしてる。そっか…、ゆっくり考えたらいいかも、美馬君に合うところを」
「雅姫さんにそう言ってもらえると、ほっとします」
「そお? 間違ってブラックっぽいとこに入社して大変な思いするんだったら、ほら、美馬君には抜群の適性を活かした、安定したホスト業界に…」
「またですか? 僕をホストにして何がしたいんです、雅姫さん」
笑いながら彼が返す。「安定してるのかな、ホスト業界って」。
「大丈夫だよ、美馬君なら、苦労したって斜陽の業界でも立て直せるよ」
「さっき、ブラック企業で大変な思いするより、ホストの方が安定してるって言ってませんでした?」
「だって、同じ苦労なら、夢と希望のある業界がいいじゃない」
「だから、僕に、ホスト業界にどんな夢と希望を持てと?」
馬鹿なことを面白がって言い合ううちに、千晶のマンションに着いた。彼女の様子が不安でいたから、彼と話していて気が紛れた。
 
部屋には千晶が青い顔をして待っていた。美馬君を見て驚く。彼のことは、前にも人となりは説明してある。
念のため美馬君が千晶をおぶってくれた。不正出血のある今、歩くのはよくないのかも、と素人判断でちらりと思っていた。それを頼む前に、彼がそうしてくれたのだ。彼女が背に身を預ける際、美馬君は「ごめんなさい」と言ってから膝裏に手をかけていた。
さすがの千晶も、こんな状況では「いいよ」と可憐な声で応じていた。
彼女の代わりにわたしは荷物を持ち、部屋を出る。車に乗り、千晶の案内で病院に向かった。
思いがけず近かった。千晶は距離も考えて、病院を選んだのだろう。産婦人科のクリニックは時間外で、ロビ−は閑散としていた。診察室へ案内される千晶を見送り、美馬君と二人、ロビーで待った。
どれほどもかからなかった。千晶は戻ってくると、照れたように笑った。心配はないらしいが、安静を心がけるよう指示されたという。
「大したことないのに、騒いでごめんね。ありがとう、わざわざ」
「よかったよ、大したことなくて」
やはり美馬君が運転してくれ、わたしと千晶が後部座席に並んで座る。
「沖田さんは?」
「出張してる」
「ふうん」
そこで、余裕を取り戻した彼女は、わたしへにんまりとした笑みを送ってくる。運転席の美馬君をちょっと指した。そういうんじゃないんだけどな、本当に。迷惑だよ、彼が。
「先生、どうだって?」
自覚のない疑いをからかわれ、気まずいだろう美馬君に悪く、話を逸らした。
「子宮が大きくなると、一緒に胎盤が引き伸ばされてきて、そのときの刺激による出血なんだって。そう珍しいことでもないらしいよ。びっくりしたけど」
「ふうん」
万が一の心配もしなかった訳ではない。だからこんなに慌ててやって来てもいるのだ。ほっとすると同時に気も抜けた。
「内診嫌い」
「やだね、慣れないよ、あれは」
「あの器具さ、もうちょっと太さがあると、こっちの反応も変わると思わない? 細っこいのがにゅるにゅる中で動かれても妙な感じするだけだもん」
危機を脱して、相変わらずの千晶のあけすけな発言に、思わず前の彼を見た。美馬君は、謹厳に姿勢を崩さないでいるが、口元に手をやり、やや俯いている。
マンションに戻ると、男性の革靴が玄関にあり、奥にはひと気がある。彼女が靴を脱ぐと、リビングの扉を開け、中から三枝さんが現れた。ワイシャツにネクタイのお勤め帰りといった様子だ。彼の姿に、彼女は三枝さんにも連絡を取ったのだろうと知った。
三枝さんは、千晶にまず問う。
「大丈夫だったのか? 医者は何て?」
「大丈夫じゃなかったら、帰って来てないよ。大したことないって」
ぶっきらぼうに返す彼女へ、「きちんと言いなさい。君は…」と怒っている。
「うるさいな。さーさんこそ遅くなるって言ったじゃない」
「早く終えて来たんだ、電話があったから」
そこでわたしたちへ初めて目を向けた。やや呆れた顔で、
「君の連れて来るのは、ぶっ飛んだのばっかりだな」
わたしへの言葉だ。前は外人僧侶の義兄ダグで、今度はちょっといないような若いイケメンだ。
「さーさん、失礼なこと言わないでよ、若菜とその美馬君が助けてくれたんだからね。お礼ぐらい言ってよ、恥ずかしいな、もう」
千晶の言葉に、三枝さんは遅れてもごもごと礼を口にした。その千晶は美馬君がいるのに、「細っこいのが中でにゅるにゅる」とやばい発言をしていたのに。
意外にも、三枝さんは、「よければ寿司でも取るから、中へ」と声をかけてくれた。感謝してくれているようだ。そこで、思い出す。カレーだ。
お誘いを断り、千晶へ声をかけてからマンションを後にした。あの二人は、彼女の妊娠を機に、いつの間にかよりを戻してしまったように見える。それは、千晶が望んだことなのか、三枝さんの方なのか。
あんな思いで別れを決めたのに。再び彼の存在を許す、彼女の気持ちの推移はどうなのだろう。
きっと近いうちに、照れた千晶から聞き出すことになる、そう思った。
帰りはわたしが運転を代わった。美馬君に礼を言う。
「ありがとうね、連れ回して。助かったよ。早く帰ろう。お腹も空いたでしょ」
美馬君はそれに「いえ」とのみ返した。ちょっと疲れたのかと思い、悪いことをしたと思った。いい人って、自分の不調を口にしたがらない。彼もそのように見える。
ナビに従い帰路を取る。何となく沈黙が続く。それが不快でも落ち着かなくもない。ひょっとして、美馬君は、こちらに気を使わせない、そういうオーラも出しているかもしれない。単にわたしが鈍感なだけかもしれないが。
不意に彼がわたしを呼んだ。「雅姫さん」と。
「何?」
「今日、見てた人、誰ですか?」
「え?」
ショッピングモールのフードコートでのことだと彼は言った。それに記憶がふっと帰って来る。
元夫だ。
わたしが彼を見つけ、そのまま目を逸らせずにいたことを。総司の「パパ」という細いつぶやきが消えていくのを。それらをわたしはどんな顔でやり過ごしたのか。
 
「うん…」
 
言葉の代わりに、こんな意味のない相槌が出る。
 
「そう、見てたね…」
 
やはり意味がない。




          


『ふわり、色鉛筆』のご案内ページへ


お読み下さり、ありがとうございます。
ご感想おありでしたら、よろしければ メッセージ残して下さると、大変嬉しいです♪

ぽちっと押して下さると、とっても喜んでます♪